高血圧-脳梗塞の原因

高血圧は脳卒中の最大の危険因子の１つ

　高血圧は脳梗塞だけではなく、脳卒中の最大の危険因子の１つとされています。高血圧は全身の血管の動脈硬化を促進させます。血管は動脈硬化が進むと、プラークや血栓による狭窄や閉塞を起こしやすくします。これが脳梗塞を引き起こす要因となります。また、血管がもろくなるので、脳出血が起こりやすい状態にもなります。血圧が高いほど脳卒中や脳梗塞になってしまう確率は高くなります。

脳梗塞は動脈硬化の一つの現われ

　動脈硬化の病型の一つに粥状硬化（じゅくじょうこうか）というものがあります。粥状硬化とは、コレステロールなどの脂肪のかたまりがお粥のように溜まって、徐々に硬化していく状態です。
　動脈硬化は全身に起こります。心臓に起これば心筋梗塞、狭心症を引き起こします。足に起これば、閉塞性動脈硬化症。足がだるくなったり痛くなる病気です。脳に起これば脳梗塞です。脳梗塞も全身の動脈硬化の１つの現われと認識して、しっかり対策しましょう。

高血圧と脳卒中

　高血圧は動脈硬化のシグナルです。
　動脈硬化が進むと血管が膨らまなくなります。血管が膨らまないと、血管内の圧力が上がります。つまり、高血圧が起こります。そしてまた動脈硬化が進みます。　このような悪循環に陥り、その間に脳卒中になってしまいます。
　血圧値別に見た脳卒中発症率の統計があります。血圧が高いほど脳卒中の発症率が高いことがわかります。

早朝高血圧も危険因子のひとつ

　血圧は夜寝るとともに下がり朝起きるとともに上がっていくものです。これは自然な生理現象です。しかし、早朝高血圧の人は朝の血圧が高くなりすぎてしまいます。
　早朝高血圧には夜のうちから血圧が上がってしまうタイプと朝方に血圧が急激に上がってしまうタイプの２つのタイプがあります。前者は脳卒中を経験した人に多く見られます。後者は放っておくと大血管の肥厚が進み、まさに脳卒中の原因に直結してしまいかねないものです。
　早朝高血圧の原因はまだ全てがわかっているわけではありませんが、脳卒中・脳梗塞のリスクになるという報告がされています。夜は血圧が低くても朝に高くなるという人は注意が必要です。

高血圧の予防

　高血圧は脳梗塞最大の危険因子といえます。日頃から予防をこころがけましょう。=>高血圧対策-脳梗塞の予防

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