脂質異常症-脳梗塞の原因

脂質異常症

2014/05/19更新

 脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が過剰、または不足している状態のことです。とくに、過剰な場合、脳梗塞のリスクが高くなります。なお、脂質異常症は高脂血症とも呼ばれています。

 

 コレステロールとは何かと悪者扱いされていますが、コレステロール自体は肝臓や脳、副腎などに存在し、ホルモンなどを合成する材料として必要な物質です。また、中性脂肪は肝臓で作られるもので、肝臓や脂肪組織に蓄えられます。中性脂肪もエネルギー源として必要な物質です。しかし、コレステロールと中性脂肪が多すぎると様々な問題が起こります。

 

 コレステロールは血管の内膜に染みこんでプラークとなり、血管を狭くたり、閉塞したりすることになります。また、中性脂肪は、悪玉コレステロールを血管の内膜に侵入させる結果を招き、動脈硬化を進行させます。このように血液中の脂質が過剰な方は、脳梗塞を発症させるリスクが高いので注意が必要です。

 

 しかしながら、脂質異常症は自覚しにくいということが様々な統計からわかっています。確かに脂質異常症は症状を感じにくいことが多く、軽視してしまいがちです。ところが、症状が出た時は、それは心筋梗塞や脳卒中などの非常に危険な病気になったときなのです。このことから脂質異常症は「サイレントキラー」とも呼ばれています。とても怖い病気です。

 

 脂質異常症の予防は他の生活習慣病と同様、早期発見・早期治療が何よりも大切です。症状が分かりにくい病気なので、発見するには定期的な健康診断を受けるしか方法がありません。1年に1回は健康診断を受ける習慣をつけるようにしましょう。

 

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