脳梗塞の症状

脳梗塞の症状

2014/05/19更新

 脳梗塞の代表的な症状を紹介します。

 

片麻痺

 脳梗塞を含む脳卒中の代表的な症状といえば片麻痺です。顔の片側や体の片側が動かなくなるというものです。これは錐体路(すいたいろ)という運動線維の通り道に病変ができたときにみられます。錐体路は延髄で交差するので、左の脳の病変があった場合右半身に障害をきたします。

 

半身の感覚障害

 体の片側の感覚が鈍くなったり、しびれや痛みなど、感覚に関する症状です。ほとんどの場合、片麻痺と同じ側に感覚障害があらわれます。

 

運動失調

 運動失調は運動の調整機能が失われるような症状です。小脳が梗塞するとあらわれます。
 明らかな麻痺はないのに、バランスが悪くなって立てなかったり、手がうまく使えない、ろれつが回らないといった症状が出ます。
 小脳の梗塞では、大脳や脳幹の梗塞とは異なり、梗塞のある側に症状が出ます。右の小脳に梗塞があれば、右側に症状がでます。

 

嚥下障害

 嚥下障害とは、食べ物や飲み物をうまくの飲み込めなくなる症状のことです。唾液をうまく飲み込むこともできないので、よだれがたれたりします。

 

失語症

 失語症とは聞いた言葉はわかるが自分で言葉を話すことができなかったり、聞いた言葉がわからずに意味不明なことを話したりする症状です。

 

これらの症状は特に急性期でよくみられるものです。発症から1週間程度でピークとなりその後少しずつ良くなっていきます。しかし、完全によくなるわけではありません。リハビリを続けることでさらに改善がみこめます。