脳梗塞で救急車を呼ぶ際の注意点
2014/05/19更新
脳梗塞の前兆や症状があらわれたら救急車を呼びます。救急車を呼ぶ際の注意点を紹介します。
救急車を呼んだら準備しておきたいこと
救急車を呼んでから到着するまでに準備しておきたいことがあります。到着してから慌てないようにしましょう。
発症時刻
発症時刻は血栓溶解療法(t-PA療法)を受けられるかどうかの判断材料になります。
どこかで倒れていたのを発見したなど、発症時刻がはっきりしない場合は、最後に元気な姿を見せていた時刻をメモしておきましょう。
今飲んでいる薬
今飲んでいる薬を確認できるものを準備しましょう。飲んでいる薬は治療方法に関わってきます。
飲んでいる薬そのものでもよいですが、「お薬手帳」があれば便利です。
既往歴
これまでどのような病気をしてきたか、最近どんな手術を受けたかなど、時期と内容をメモしておきましょう。
ペースメーカー等が入っているかどうかは重要な情報です。
救急車に同乗する人
治療法を選択したり決定したりする人が必要です。近くにいれば、家族や身近な人が救急車に同乗できるよう準備しておきましょう。間違っても着替えやお金の準備などで時間を失わないようにしましょう。
救急車を呼ぶかどうか迷ったら
脳梗塞の症状が現れたら、躊躇せず救急車(119番)を呼びましょう。
救急車を呼ぶべきかどうか迷ったら、各自治体の「救急相談センター」に電話しましょう。東京都は#7119で繋がります。
到着した救急隊がまず行うこと
救急隊が到着すると、まず通報者に状況を確認し、本人の意識や呼吸、循環、神経症状の初期評価を行います。
つぎに問診しながら、顔の麻痺や半身の麻痺などを確認します。救急隊は脳卒中の疑いがあるかを判断します。
脳卒中の疑いがあるなら、t-Pa投与が可能かどうか確認します。可能ならt-Paの治療ができる病院へ連絡し搬送します。