脳卒中・脳梗塞のリハビリ
2012/03/19更新
リハビリは急性期・回復期・維持期の3つの期間に分けて考えることが多いです。それぞれの期で行うリハビリの特徴を紹介します。
急性期
発症から1ヶ月までを指します。早期の外科的・内科的治療を行う時期です。
- 関節を固くさせない
- 筋肉を萎縮させない
- 関節可動域訓練
- 腰を掛ける
外科的・内科的治療を行いながら、主にストレッチなどのリハビリを細心の注意を払って行います。
脳卒中のリハビリは、なるべくはやく始めたほうが回復効果が高いことが分かっています。しかし、急性期においては、リハビリの優先順位は低くなることが多いです。
回復期
発症から6ヶ月までを指します。急性期の治療がおおむね完了して、病状が安定してきた時期です。
リハビリ専門病院などで日常生活動作をシミュレートしたリハビリを行います。在宅生活をいかに構築できるかを主な目的としています。
維持期
発症から6ヶ月以降を指します。
機能回復を主目的としたリハビリよりも、退院して在宅生活をしながら生活機能の回復を目的としたリハビリを行います。
自宅にいると、家族が手助けし過ぎてしまいがちです。それではリハビリにならず、また硬直してしまう恐れがあります。出来る範囲で本人が動くようにしてください。
リハビリは目的ではなく手段です。リハビリをして何ができるようになりたいか、それを目的にするのが重要です。
例えば、買い物に行きたい、あそこのレストランに行きたい、あの展覧会に行きたいなど具体的な目標を持つと、訓練がより具体的になります。
維持期のリハビリサービス
維持期のリハビリサービスでは次のものを利用できます。かかりつけ医やケアマネージャーに相談してましょう。
- 通院リハビリ(医療保険)
- 通所リハビリ(介護保険)
- 訪問リハビリ(介護保険)