長時間労働やストレス-脳卒中の原因と予防

長時間労働やストレス

2014/10/30更新

 長時間労働やストレスは脳卒中の原因となりえます。そのステップを紹介します。

 

 長時間労働やストレスがあると、交感神経系が優位になり、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が亢進します。これらのホルモンは血圧や血糖値をあげます。この状態が長期間続くと、高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病を招いたり、動脈硬化を促進することになります。

 

 また、ストレス状態が長期間続くと、イライラがたまり、生活習慣が乱れ、喫煙・飲酒の増加、食べ過ぎや運動不足が現れるようになります。このような習慣も、高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病を悪化させます。

 

 この2つの要因により、動脈硬化は促進され、脳卒中などの重篤な疾患を招くことになるのです。

過労死の定義

 最悪、過労死という悲しい結果になることもあります。

 

 厚生労働省が過労死を次のように定義しています。

過度な労働負担が誘因となって、高血圧や動脈硬化などの基礎疾患が悪化、脳血管疾患やの虚血性心疾患、急性心不全などを発症し、永久的労働不能又は死に至った状態

 

 過度な労働が動脈硬化を悪化させ、脳卒中などの脳血管疾患を招くという認識になっています。
 労働者は過労死にならないためにも、脳卒中の予防として、勤務スタイルを見直してみてはいかがでしょうか。

 

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