脳梗塞の検査

脳梗塞の検査

2014/05/19更新

 一過性脳虚血発作(TIA)や脳梗塞の症状により、病院に搬送されると、速やかに検査が行われます。

 

まずは初期評価

 医師は救急隊から発症時の情報を入手すると、脳卒中の重症度をはかる診察を行います。判定基準として、NIHStrokeScale(NIHSS)が広く使われています。

 

CT検査

 初期評価が終わると画像検査を行います。ほとんどのケースでまずCT検査を行います。CT検査は結果が早く出て、判断を素早く行えるというメリットがあります。
 脳出血がある部分は白く写され、脳梗塞がある部分は黒く写されます。ただし、いま発症したばかりの梗塞はCTでは判別できません。

 

MRI検査

 CTだけでは判別できない場合は、MRI検査を行います。撮像に数十分くらいかかりますので、CT検査だけを行って血栓溶解療法(t-PA療法)にとりかかるところもあります。
 MRI検査は磁気を利用するので、ペースメーカーなど体に金属が入っている場合は受けられません。人工関節などは大丈夫な場合が多いですが、念のため医師に確認しましょう。

 

発症状況などの確認

 画像検査と同時に、医師から発症時の様子や既往歴、飲んでいる薬などを聞かれます。ここで、救急車を呼んだら準備しておきたいことが役に立ちます。発症時刻、既往歴などから血栓溶解療法(t-PA療法)が可能か判断するからです。