脳卒中とは?
2012/03/19更新
卒然とは突然のことです。
「卒然と中(あた)る」。
「卒中」には突然意識を失って倒れ、昏睡状態になるという意味があります。
脳卒中は、脳に突然起こる病気のことです。
- 喋れない
- 手足が動かない
- 飲み込めない
といった症状が突然現れます。
脳卒中の症状は「突然」に起こります。何年も前からおかしい、数ヶ月前からなんとなくおかしいという症状の場合、脳卒中によるものとは考えにくいです。
脳卒中の原因は、年齢や性別によってさまざまですが、多くは動脈硬化によって血管が破けたり、血管が詰まったりすることによるものです。動脈硬化とは、血管壁の中にコレステロールや脂肪などが蓄積していって、次第に血管がの中が狭くなることです。
脳卒中には3つあります
脳卒中には3つあります。
くも膜下出血
脳とその表面にある薄い膜(くも膜)の間を流れる血管が裂けて出血して起こる病気です。突然、激しい頭痛が生じます。
脳の表面にある血管にできたコブ(動脈瘤)の破裂が、くも膜下出血の原因の約85%であるとされています。
くも膜下出血の原因は、遺伝的な面もあります。
さらに
- 血圧が高い
- タバコを吸う
- お酒を飲み過ぎる
といった要因がくも膜下出血になる可能性を高めます。
脳出血
脳出血は、脳の中の血管が破れる病気です。昔は脳溢血(のういっけつ)とも呼ばれていました。
ほとんど高血圧が原因で起こりますので、高血圧性脳出血と呼ばれます。
脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管がつまる病気です。
通常、頭痛は生じません。
近年、脳梗塞で亡くなる方の割合が増えています。
【脳卒中死亡率の内訳】
1960年 脳出血76% 脳梗塞13%
2009年 脳出血27% 脳梗塞59%
なぜ脳出血が減ったかというと、国民全体で高血圧の治療をしたためです。
血圧を下げれば脳出血は減りましたが、脳梗塞はいまだ発症率が高いままです。脳梗塞はどのように防止すればよいのでしょうか?=>脳梗塞の前兆、症状、予防、リハビリ(外部サイト)